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バリバラ

バリアフリー・バラエティー(NHK教育テレビ「きらっといきる」金曜20:00-)がとても気になる。(このページからいろいろ過去の動画が観られます。)

twitterで思わずもらしたように、先週は爆笑してしまった。けれど、なぜぼくは笑ったのか、その笑いの仕組みがまだよく分かっていない。「かわいそう」とか「がんばってる」とかそんな理由じゃないはず。既存の笑いがぶっこわれて、なにか新しい次元が開かれていき、その開かれた先に未来があるという感じがしたのだ。

最新の『Quick Japan』でも、とりあげられていた(今月号はとても面白い。買いです。密かに、めちゃいけのBPOに対決した番組は本当に奇跡のように素晴らしいと思っていたのですが、誰もそのことをその後語っていなかったので、座談会でその話題が出て本当にうれしかった、なんてこともあったりなど)。

「鮫肌 僕は去年の中で一番衝撃だったのは『バリバラ』なんですよ。
高須 あれ、どう受け止めていいか、個人的にはわからんねん。
……
鮫肌 番組内容を一応説明すると、「障害もひとつの個性」ってところで、たとえば障害者の芸人がたくさん出てきてネタをやるわけですよ。テレビでメシ食べてる人が一番衝撃を受けた番組だと思う。
田中 幕が開いて車椅子が並んでいる状況なんて、あるわけないと思ったからね。
樋口 『ナニコレ珍百景』のパロディ観ました?車椅子のスロープの下のほうになぜか階段がある映像が流れるんですよ。そしたら「こんなのありえないよ!」ってみんなで笑う(笑)。健常者は絶対に気づかない視点というのが、いい切り口だなーと。」

「中野 番組身観ると、相当巧妙な作り方をしてるんだよね。
田中 うん。『バリバラ』は最初から「笑かそう」って言っちゃってるからセーフなんだよ。途中途中、MCの山本シュウとか、みんな笑っている絵を入れるじゃん。「笑っていいんですよ」ということが視聴者に伝わるようにしてある。微妙に押しつけっぽいけど。
中野 それにあの番組、『きらっといきる』のフレームの中での企画でしょ。福祉番組と同列のものとして放送してるのも巧妙。
鮫肌 それを何の前触れもなくスペシャルでやったのには本当にびっくりした。視聴率はスペシャルで0.6%だったらしい。
高須 それぐらいかー。描き方が納得できなかったり、面白いものとして観るには重く感じる人もいるんやろうね。
樋口 観ないことを障害者へのいたわりだと思ってる人もいますもんね。僕は面白いか面白くないかの判断でイイと思う。」

(『Ouick Japan』Vol. 94, 2011)

大事なのは、ホームページの中で「障害のある人もない人も、一緒に笑いながらバリアフリーについて考えてみませんか。」と呼びかけられている一方で、「「きらっといきる」は障害のある人が主人公です。」という言葉や「障害者の 障害者による 障害者のためのバラエティー番組。」なんて言葉に込められたことではないかと思う。「障害者のための」笑いだということ。


by kmr-sato | 2011-03-03 11:26


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