KATHY (2)

去年のKATHYの活動のひとつが、これだった。
KATHYの魅力は(コンセプトやタスク的ルールなどはいまは置いておくとして)、
かわいさとグロテスクさ、陶酔と不安、歓喜と暴走というか、ふたつの相反するものが共存していて、その両方を味わっているうちにくらくらしてくるところにある、とぼくは思う。

そんなことを思っていると、次第に別の思いがわいてくる。
独特の少女性(ガーリー)。

少女性といえば、(あまり使われなくなった言葉だけれど)2000年代のコンテンポラリーダンスのなかでは、かなり重要なポイントだったといっていいだろう。

康本雅子みたいなソロを中心とした作家もそうだけれど、とくに女性だけのグループというが、さまざまな登場して、そこにはある大枠では似たところのあった気がするけれど、けれども、それぞれは個性も示していた。

そうした「少女のダンス」を牽引した存在の筆頭としてあげるべきは、

珍しいキノコ舞踊団

だろう。去年のこのCMはシンプルに彼女たちの女の子性をよく示している。

端的にいえば「明るく」て「前向き」で「ちょっとユニーク」で「かわいい」ものが好きな、どっちかというと「おしゃれ」な、あまり「モテ志向のない」女の子。同性の内部で盛上がっている感じ、別に男性を無視したり蔑視しているわけではないけれど。

ダンスというものは、気分の高揚が自発的な仕方で生まれていることが求められる。ただ歩くのではなくてスキップしている状態、それをダンスの萌芽とすれば、なぜスキップしてしまうのかという点が重要であり、この

歩く→スキップ

という移行は、ミュージカルにとって常に懸案事項となるところではあるのだけれど、ミュージカルに限らず、ダンスというジャンルにとって、かなり深い問題をはらんだことがらなのではないだろうか。

とすると、「明るく」て「前向き」な女の子というのは、とても大事なポイントではあろう。音楽でもかけるとうきうきしてきて踊ってしまう。そんな気分を生きている女の子。珍しいキノコ舞踊団とは、そうした面をもったグループだ、とぼくは思う。

あと、重要なのは、気分の高揚が「ダンス」というフォーマットにおさめられるだけの裕福な家庭に育った(ように見える)こと。バレエなり、モダンダンスなりを「お稽古」してきた女の子。良家の子女なのだ。この少女性は、日本のコンテンポラリーダンスにおける女性グループを考えるうえで、無視できない起点(先に述べた言い方を踏襲するならば「ある大枠」)であるように思う。

そして、例えば、ほうほう堂という存在がいて、矢内原さんの作品に「チョコレート」という女の子二人が踊る作品があり、pinkという女の子三人組がいたり、など、「女の子たちが踊る」というところにさまざまなアプローチがあった(し、もちろんいまも継続中である)。


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by kmr-sato | 2011-02-19 11:39


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