身体表現サークル(5) Rube Goldberg Deviceと(1)

いまNHK BS 2でAR三兄弟の番組、見てました。そうとう近い未来に、アート分野にこれ関連の出来事がぼこぼこ起こるのでしょうね。

いま、それで、妻が出来立てのスモークチーズを持ってきてくれたので、チーズだけ食べてはチーズに悪いと思い、ビール(発泡酒)を飲み始めました。2/12の14:50。雪はやみましたが、外は寒そうです。家でダンスのこと考えてましょう。

今回のSee Dance、ぼくのなかでひとつ、縛りを作っています。それは「批判を書かない」ということです。毎年この時期、批判の文章をブログに書き、そこであまり理解のない再批判に合うということを繰り返してきたので、ここでは「批判を書かない」ことを誓います。「批判」と書きましたが、ぼくとしては愛ある……、いや、この際いいわけもしないことにします。

楽しいイベントにしたいのです。
ダンスを愛する気持ちを、静かに爆発させたいのです。
「見るダンス」もあるよ、とちょっとだけいいたいのです。港町に向けて。

……

さて、身体表現サークルについて、これまで書いてきましたが、彼らを考えるのに、もうひとつ別の視点を彼らに差し向けてみたいと思います。そのためにももう一度ご覧ください。

身体表現サークル 01/02 吾妻橋ダンスクロッシング2004年7月公演

(こんなに身体表現サークルを見ること最近なかったですよね。このブログイベントに何人つきあってくださっているのか分かりませんが、10人でもその気になってくれてYou Tube見ながらダンスのこと考えてくれていたら、もうそれでぼくは十分幸福です。できたら「身体表現サークルはじめて知ったよ」なんていう若い人に見てほしい!がんばれダンス!)

見てもらいました?これも、なかなかのものです。
で、こうした三人の動き、とくに冒頭のびんたがびんたをよぶ、数珠つなぎ状態、身体表現サークルのアイディアの魅力のひとつは、ここにあると思います(例えば、こうした点は、contact Gonzoにはやや希薄です)。

そんで、こうした動きをぼくは、「ピタゴラスイッチのあの装置みたいな」と適当に呼んでいたのですが、正式名称とでもいうべき呼び名があったんですね。

Rube Goldberg Machine

正月の頃、ある研究書(Machine-Age Comedy)を読んでいたら、デュシャンの機械的な作品性を論じるなかで、このルーブ・ゴールドバーグ・マシンのことが言及されていたんですね。これで、ぼくは、この漫画家の存在を初めて知ったのです。

どうも、ダダが彼に興味をもっていたらしいとか、現代美術にある程度の影響を与えた存在らしく、また先述のように、デュシャンの「大ガラス」を解く際にその関連を推測されていたりします。例えば、そうした美術との関連でいうと、一番目立っているのは、2001年にWilliam Collage Museum od Artで行われた「Chain Reaction」展。これは、ゴールドバーグを大々的にフィーチャーしつつ、ルーブ・ゴールドバーグ・マシン(デヴァイス)的作品を作る作家たちを集め、展示する展覧会でした。
e0233387_15201838.jpg























しばらく、ゴールドバーグと「チェイン・リアクション」展の紹介をしてから、身体表現サークルに戻りたいのですが。

ルーブ・ゴールドバーグの漫画は、例えばこんな「チェイン・リアクション」を描いています。
e0233387_15225999.jpg
子犬(A)が成長するにつれて、子犬のしっぽ(B)は伸びて、岩(C)を低い位置にしていく、その岩は、クモ(D)をつぶしてしまう。鳥(E)は不幸なクモのために涙を流し、涙(F)がバケツ(G)をいっぱいにする。バケツは糸(H)を引っ張り、ガラス製のカバー(I)をもち上げ、リンブルガーチーズ(J)があらわになる。亀(K)が、扇ごうとしてネクタイの端(L)をつかみ、そこをあらゆる方向に揺らす。そこが結び目のできるようにこんがらがると、ネクタイは適当な感じに見える。もしこの仕事が気に入らないなら、放り投げて、既製品のネクタイを使いなさい。


Rube Goldberg Now you know how to tie a full-dress tie, ca. 1918


なるほど、こうした「連鎖反応」を仕掛けとして考えて、その荒唐無稽なさまを読み手に笑いにして提供するというのが、ゴールドバーグの漫画だということができるでしょう。

そうして、こうした機械的な装置への信頼ともからかいともとれる思いこそが、当時の機械時代の感性のひとつだった、ということもいえるでしょう。そこに、今日の現代美術の基礎を作ったマルセル・デュシャンもいたわけです(ティンゲリーももちろん「父」の一人でしょう)。

そして、こうした「連鎖反応」する機械を現代美術の文脈で制作する作家たちというのが、今日、数多く活躍しています。

代表的なのは、やはり、Fischli and Weiss でしょうか。

The Way Things Go

「Chain Reaction」展では、彼らを「兄」とするようなさまざまな「弟」たちのことが紹介されています。

Arthur Ganson Margot’s Cat Machine with Abandoned Doll

Martin Kersels Tumble Room 

Alan Rath Ambulatory Sculpture and Dancing Robot

など。
ぼくは知らない作家が多かったので、勉強になったし、テクノロジーとアートの融合という点で、このあたりの作家たちをひとつの達成とする見方があるのだろうということは分かりました。が、一方で、これだったら、日本の作家たちだって負けてないんじゃない?とも思いました。

泉太郎「こねる」展

梅田哲也「や」

など。

長くなったので、続きはあらためて。
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by kmr-sato | 2011-02-12 15:48


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